二日酔いの原因と予防策
二日酔いの原因は、お酒に含まれるアルコールとアデノシンです。
アルコールには利尿作用があり、飲酒時に体に取り込んだ分以上の水分が排出されます。そのため、脱水症状になり、頭痛やだるさ、吐き気、食欲不振などの原因になります。アルコール100ccで1L以上の水分が失われるため、アルコール度数の高いお酒ほど、脱水症状になりやすくなります。
また、アルコールを肝臓で分解している間、本来肝臓に貯蔵される糖がアルコールの分解で消費されてしまうため、低血糖症になります。低血糖症になると、頭痛やだるさ、筋肉痛などを引き起こします。また、肝臓がアルコールを分解するときに生成されるアセトアルデヒドは、頭痛、だるさ、吐き気といった症状の原因となります。
さらに、お酒に含まれるアデノシンは、血管を拡張させる作用があり、頭痛の原因となります。
これらの症状を予防するためには、まず、脱水症状を起こさせないように飲酒中・飲酒後にたくさんの水分を摂ることが効果的です。低血糖症を予防するには、糖分を素早く補給することが大切で、果汁の入ったジュースが効果的です。アセトアルデヒドによる症状の予防には、シジミやゴマが効果があるので、飲酒時には積極的に食べるようにしましょう。アデノシンによる頭痛には、お酒を飲みすぎないことが一番の予防策ですが、頭痛の症状が出た場合には血管収縮作用のあるコーヒーなどが効果的です。