株主総会は経営者にとって最も重要です。
マスコミなどで「上場企業」などという言葉が使われることがありますが、これは株式市場に上場していることを意味しています。株式市場にいろいろ種類がありますが、一番上にあるのが一部市場です。この下には二部市場やナスダック市場などいろいろあります。
株式を上場するとはどういうことかといいますと、資本金を不特定多数の人から集めることを意味します。これがなにを意味するかといいますと、「企業は誰のものか」という疑問につながります。米国では「企業は株主のもの」です。理由は至極単純でお金を払っているからです。つまり、全部でなくとも企業を購入して持ち主になっているからです。
これに対して日本は米国ほど単純ではありません。日本でも一時期「企業は誰のものか」が注目されましたが、日本は経営者と株主と従業員ということでなんとなく収まっているようです。しかし、実際にお金を支払っている持ち主が株主であるのは間違いないところですが、その株主に会社を運営するうえで重要な説明をする会議が株主総会です。
昔はこの総会の進行を邪魔する総会屋という悪徳勢力の存在が社会問題化しましたが、警察などの努力により今ではほとんど見かけることはなくなりました。しかし、株主の意見を聞くという意味でこの総会はとても重要です。